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効率性分析指標

効率性分析とは

 効率性分析とは企業が事業に投下した資本をどの程度効率的に使用して収益獲得に役立てているかを分析するものです。効率性分析は広義には収益性分析に含まれると考えられます。
 効率性の高い企業とは例えば少ない商品、設備、資金でより多くの商品等を有する企業と同等の売上高をあげている企業ということです。
 効率性分析は具体的には回転率もしくは回転期間で表されます。

【効率性分析の種類】
・総資産回転率
・売掛金回転日数
・棚卸資産回転日数
・買掛金回転日数
・固定資産回転率

総資産回転率

 総資産回転率とは企業の総資産をどのくらい効率的に使用して売上高を上げているかを表す分析指標です。
 総資産は売上債権、棚卸資産ならびに固定資産からなりますので総資産回転率はさらに売上債権回転率等にブレークダウンして分析します。

売上債権回転期間

 売上債権(受取手形、売掛金)につきましては一般に売上債権回転率よりもその逆数の売上債権回転期間が用いられることが多いようです。さらに上のように売上高を年間日数の365日で割ることにより、売上債権が売上高の何日分残っているかを表すようにした算式で使用されています。

棚卸資産回転日数

 棚卸資産回転期間は棚卸資産(商品、製品、仕掛品、部品、原材料等)を売上高の何日分保有しているかを表す指標です。
 棚卸資産回転期間は不良在庫の存在や、キャッシュ・フロー経営の観点から短い方が望ましいとされています。

仕入債務回転日数

 仕入債務回転期間とは、仕入債務(支払手形、買掛金)が売上高の何日分あるかをあらわす指標です。
 仕入債務回転期間は長い方がキャッシュ・フローは増加します。ただし、仕入債務回転期間を短くする、すなわち、支払期限前に支払うことで仕入割引を受けるという選択もあります。

有形固定資産回転率

 有形固定資産回転率とは、有形固定資産がどの程度効率的に使用され売上高を上げているかを表す指標です。
 多額の設備を要する装置型の事業と人海戦術型の事業ではこの比率は大きく異なりますので、どちらかというと同業種、あるいは特定の企業の推移分析に役立つ指標ということができます。