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連結経営管理

 このページでは連結経営管理(グループ経営管理)について書いていきます。

連結経営の必要性と、そのポイント

 市場と競合がグローバルに展開になっているため、企業は数十社、ときには数百社から構成する企業グループとして事業展開として連結経営を行っています。

 連結経営では複数の企業のマネジメントが必要となりますが、そこでは次の点がポイントになります。
(1)ときには企業文化が異なる複数企業を統一して連結経営方針の元に統合したマネジメントが可能になるか

(2)グループ企業が属する国や事業環境が異なるなかで、グローバルな統一方針を原則にしながらもローカルなグループ企業個別の経営方針をどこまで融合させるか

(3)連結経営管理が迅速に行えるための経営基盤(会計パッケージ、勘定科目コード等)をいかに統合できるか

(4)グループ本社(親会社)の連結グループ企業に対する持株比率を上げるか、下げるか
 連結グループ企業の持株比率を上げて完全子会社化するか、持株比率を下げて連結子会社から持分法適用会社にするか

(5)内部統制のコントロールがどこまで有効か
 コーポレートガバナンスが有効に機能できるかという問題です。

事業の社内化、社外化の選択

 将来儲かりそうな事業があるとして、その事業(会社)をM&Aして、社内の事業部として取り込むか、それともM&Aして連結子会社として社外に持つかという選択があります。
(1)社内化する
 グループ本社に儲かりそうな事業を取り込んでしまえば、その事業からのリターンをすべて企業グループに取り込めます。
 ただし、その事業の所在国も異なり企業文化も異なれば、その事業を十分に活かすこともできません。
 また、その事業が外部からみて投資効果が高いとみられても、グループ本社の低成長性に足を引っ張られてコングロマリットディスカウントが生じることもあり得ます。

(2)社外化する
 社外化するということは、連結子会社となることです。連結子会社は100%連結子会社でなければ、被支配株主が存在することになり、その事業の稼ぎ出す利益が一部企業グループ外に流出することになります。

連結経営管理の個別検討

(1)連結原価管理
・原価コードの統一性
・為替、人件費の影響の原価への影響

(2)連結資金管理
・グループ内で資金余剰と資金不足が起きないようにする
 ⇒CMSの活用

・グループ会社全体での為替リスク管理ができていない

(3)連結予算管理
・製造子会社と販売子会社の予算の擦り合わせ

(4)連結会計管理
・勘定科目名・コード番号を統一する
・関係会社間取引の相互不一致を起こさない
・グループ会社の枠を超えた採算管理