未来を予測することができればこんなに嬉しいことはなく、どんな事象がどのような時間軸で起きるかがわかれば、いま1万円しかなくても1年後には1億円にすることも可能でしょう。
ですが、VUCAの時代と言われるように未来は果てしなく不透明になっています。
そうしたなかで未来を予測できなくとも、未来を考え、その対処法を検討し、未来に立ち向かうというのはたとえ徒労に終わろうとも大事なマターだと考えます。
そこで、今回はどう未来を考えシミュレーションしていけばいいのかについて検討してみました。ポイントは次のようなものです。
・不確実性とはわからないこと。読みないこと
・未来が不確実であれば従来のように予測販売数量100万個というような1点読みではなく、3点読み(例えばベース:100万個、ベスト:120万個、ワースト:80万個)、さらには3点の幅で考える。
・事業をモデル化する。その設計には構成要素や因果関係を組み入れてロジックツリー等を用いてモデル化する。そして、その構成要素の取り得る値について3点の幅で考える。
・モデル化する際には構成要素を外的影響が強く自社のコントロールが効きにくい構成要素(例:為替相場)と、内的影響が強く自社のコントールが効きやすい構成要素(例:歩留まり率)に分類して、3点読みの精度を決める。
・構成要素の3点の予測幅を時間の経過とともにモニタリングし、改訂していく