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概念フレームワーク

概念フレームワークの役割

(討議資料「概念フレームワーク」(2006年12月改訂より)
概念フレームワークは、「企業会計(特に財務会計)の基礎にある前提や概念を体系化したものである。それは、会計基準の概念的な基礎を提供するものでありそれによって、会計基準に対する理解が深まり、その解釈についての予見可能性も高まるであろう。また、概念フレームワークは、財務諸表の利用者に資するものであり、利用者が会計基準を解釈する際に無用のコストが生じることを避けるという効果も有するであろう。」

 概念フレームワークは、「将来の基準開発に指針を与える役割も有するため、既存の基礎的な前提や概念を要約するだけでなく、吟味と再検討を加えた結果が反映されている。したがって、概念フレームワークの内容には、現行の会計基準の一部を説明できないものが含まれていたり、いまだ基準化されていないものが含まれていたりする。しかし、概念フレームワークは個別具体的な会計基準の新設・改廃をただちに提案するものではない。その役割は、あくまでも基本的な指針を提示することにある。」

概念フレームワークの概要(日本版)

(1)第1章 財務報告の目的
 財務報告の目的は、投資家による企業成果の予測と企業価値の評価に役立つような企業の財務状況の開示にある。
 自己の責任で将来を予測し投資の判断をする人々のために、企業の投資のポジション(ストック)とその成果(フロー)が開示される。
 予測は投資家の自己責任で行われ、経営者が行うべき責任は基本的に事実の開示である。

(2)第2章 会計情報の質的特性
 意思決定有用性を最も優先すべき特性としたうえで、これを意思決定との関連性、信頼性という特性が支えている。

(3)第3章 財務諸表の構成要素
 資産、負債、純資産、株主資本、包括利益、純利益、収益、費用を定義する。

(4)第4章 財務諸表における認識と測定
 財務諸表の構成要素で定義された各種構成要素を財務諸表上に計上するタイミングと、それらに与えられる測定値の意味を記述している。