(1)売掛金管理業務の目的
①得意先ごとの売掛金が適正な残高になっているかどうかを検証し、適正な金額になっている場合にはその理由を調査し、自社に原因があるのならば必要な業務改善措置を行い、得意先に原因があるならば再請求等を行う。
②回収不能と見込まれる売掛金に対しては貸倒引当金等の設定を検討する
(2)売掛金管理業務の内容
・売掛金残高の適正性の検証
・回収遅延の得意先に対して再請求(督促等)
・回収不能分についての貸倒引当金の設定
(3)売掛金管理業務に係る勘定科目
・売掛金
・貸倒引当金、貸倒引当金繰入額
(4)売掛金管理業務に係る帳票等
・契約書
・売掛金年齢調べ表
・督促状況一覧
(5)売掛金管理業務に係る規程
・販売管理規程
・与信管理規程
・職務分掌規程
(6)売掛金管理業務に係るシステムとマスタ
・価格マスタ
・顧客マスタ
・契約管理マスタ
(7)売掛金管理業務に係る帳票
・売掛金年齢調べ表
・長期滞留売掛金一覧表
・貸倒懸念売掛金対応状況まとめ
・貸倒売掛金対応記録まとめ
回収不能分についての貸倒引当金の設定を行います。
ただし、中小企業を除き、法人税額の計算上、貸倒引当金繰入額は損金算入できないことになりましたので注意が必要です。