利用料等を継続的に頂くことで、継続的にサービス等を提供する事業モデル。商品等を所有するのでなく、一定期間利用(挙動利用)するビジネスモデルです。
当初はソフトウェアを利用するといったネットの世界で広まりましたが、最近は洋服や家具、車、サプリメントや食品など、ネット以外の業界の製品にもサービスが増えてきました。
(1)ソフトウエアなどは継続的に製品の向上を行、顧客満足や競争力強化を図ることができる
(2)ソフトウエアなどは、利用者がどの機能を使い、どの機能をあまり使っていないか把握でき、サービスの提供の方向性が把握しやすくなる
(3)基本的に低額で提供することにより、利用者が一時期利用しなくても解約はされにくい。
ただし、同種サービスへの乗り換えが起きて利用中止となることはあります。
(1)固定費型モデル
ITシステム等の初期投資コストはかかるが、顧客の売上に対する提供コスト(変動費)は少ない
(2)課金パターン
月額課金、年間課金とあり、年間課金の方が月額料金が安くなります。
(1)動画(音楽)配信サービス
NetFlix、HULu、U-next
AppleMusic
(2)ソフトウエア提供サービス
Office365など、数多くのソフトウエアがネットを通じて提供されています。
(3)食品の宅配サービス
月額料金を支払うことで、自宅に食品や調理されたものが届くサービスです。
・オイシックス・ラ・大地社が提供する「Oisix」
(4)洋服・ファッション
主に、毎月一定額の料金を支払うことで洋服をレンタルできるサービス。く、購入する前に好みの洋服をいくつか試してみたい人や、買いに行くのが面倒な人、コーディネートを考えるのが苦手な人などが手間をかけずに洋服を着ることができるところが人気のポイントのようです。
「メチャカリ(MECHAKARI)」や「airCloset」、「Rkawaii」などが挙げられます。
(5)自動車レンタルサブスクサービス
毎月一定額の料金を支払うことで、車を所有するのではなく選んだ車を借りて使用できるサービスです。
「タイムズカーシェア」や「SmartDrive Cars」、「カルモ」などが代表的なサービスとして挙げられます。
雑誌の定期購読
会員制モデル
(1)メリット
・いったんサービスを開始すれば追加売上高=追加利益となる。
・業務ソフトを購入してもらう場合と異なり、利用者の初期コストが少額のため、利用者が利用に踏み切りやすい
・どんな人がどんな時間帯にどれだけサービスを利用しているのかの履歴がとれる
(2)デメリット
・基本的には固定費ビジネスなので、初期投資に金額と時間がかかる。
・同種のサービスが提供されていれば乗り換えが起こりやすい
・利用開始から短期間で解約されてしまうことが多いと、初期投資コストを回収できない。
(1)メリット
・業務ソフト購入のような場合の初期コストがかからない
・利用開始後、実際には自分のニーズとマッチしないとわかったら解約しやすい
・映画配信サービスのように定額で映画を覧たい放題覧れる。
(2)デメリット
・提供者側の都合で利用規約が改定されたり、サービスの中止が起こる可能性がある。
(1)サブスクリプション・サービスの動向整理
三菱UFJリサーチ&コンサルティング20191209