使用する割引率にリスクを加味して割引率を大きくすれば、DCFは小さくなり、採算ラインすれすれの設備投資案は棄却されることが多くなります。
割引率の決め方については次のように考えることができます。
①最も低いレベル
事業計画が計画通りに達成された場合に利益=0となるレベル
最低収益率=資本コスト率
②利益を加味したレベル
事業計画が計画通りに達成され、目標利益が得られるレベル
最低収益率=資本コスト率+目標利益率
③リスクを加味したレベル
事業計画が計画から乖離するリスクを加味しても利益=0となるレベル
最低収益率=資本コスト率+リスクプレミアム(率)
④リスクと利益を加味したレベル
事業計画が計画から乖離するリスクを加味しても目標利益率が得られるレベル
最低収益率=資本コスト率+リスクプレミアム(率)+目標利益率
(「業績を上げる会計」村井敬著、PHP研究所刊)