企業診断のためのチェックリストを記載します。
項目数は多いですが気楽にそして正直に取り組んでいただければ幸いです。
なお、チェックリストの「経営全般」と「業績報告」、ならびに「組織」については経営者の方が自らチェックされることを期待します。
1.自社の強みと弱み(製商品の価格、機能、品質、納期、アフターフォローなど)はよく承知している。
2.経営者のビジョン、夢は全社員に共有されている。
3.意思決定に必要な情報は適時に十分に入手できている。
4.会議体、意思決定機関を設け、組織的に意思決定を行っている。
5.IT投資はこれらかの企業競争に打ち勝っていく上で必要と考える。
6.同業者や地域のネットワークに参加し、必要な情報は得ている。
7.経営者は現場、地方の支店・営業所にも頻繁に訪問している。
8.クレーム情報、返品情報も迅速に伝達されている。
9.得意先の貸倒にあったことはほとんどない。
10.得意先の信用不安は同業者や金融機関から自然に伝わってくる。
11.お互いにライバルと思っている競合会社がある。
12.競合会社、他社新製品の情報は適時に入手できている。
13.株主総会、取締役会は商法の規定通りに開催している。
14.部門長から都合の悪い情報もうやむやにされず経営者に上がってくる。
15.経営者みずから金融機関に対して決算書を説明できる。
16.所有している有価証券、ゴルフ会員権、土地の時価は把握している。
17.赤字が2期続いている事業、プロジェクトがある場合、存続させている理由が明確となっている。
18.新規事業への進出はあらゆる角度から検討して行っている。
19.製造部門と販売部門など、社内の各部門はコミニュケーションが十分にとれている。
20.研究開発には毎期一定額はかけている。
1.月次決算を行っている。
2.月次決算は翌15日までには終了する。
3.月次決算のあと、速やかに業績検討会議が開催される。
4.中期利益計画、予算は毎年策定している。
5.予算については部門長、従業員に周知され、納得性を得ている。
6.年度予算は月次予算に展開され、毎月予算実績分析を行っている。
7.業績検討会議では各部門長が解決すべき課題が決定される。
8.業績検討会議では前月の課題の履行状況が報告される。
9.前年、前月に利益(損失)が出ている理由が明確に分かっている。
10.金融機関にも月次決算状況を報告している。
11.販売部門の受注残はほぼ正確に報告されており、生産計画や資金計画でも利用することができる。
12.各支店・営業所からも問題点や課題が明確に記載された報告がされている。
13.3ヶ月先までの資金繰りが十分な確度で予測できる。
14.資金繰りであわてたことがない。
15.損益分岐点の分析資料を作成している。
1.組織は責任範囲、権限委譲とマッチして設計されている。
2.権限は現場に近い組織に委譲されている。
3.組織はあまり動かさない。
4.会議などでは社員から活発な意見がでている。
5.人事評価は従業員から納得性、公平性を得られている。
6.従業員の成果に対しては信賞必罰をはっきりと行っている。
7.従業員の能力開発を計画的に行っている。
8.上長が外出していることが多いなどの理由のため、業務の承認が遅れることが多い。
9.トライして失敗しても敗者復活は可能である。
10.人事のローテーションは定期的、計画的に行っている。
11.成果を出せば評価に反映する。
12.社員に対する教育、研修は時間をかけてしっかり行っている。
13.会議体の数は状況に応じて見直し、無駄な会議は行っていない。
14.情報共有の重要性を全従業員が認識している。
15.従業員の離職率は低く、従業員満足度は高い方である。
16.営業や製造の「名人」のノウハウは社内にしっかり引き継がれている。
17.社内稟議で閲覧者、承認者が多く、稟議に時間がとられすぎている。
18.規定類は整備されているが、あまり運用されていない。
19.部下から都合の悪い情報もうやむやにされず上司に上がってくる。
20.声の大きな部門があり、その部門長の意見で会議が結論が決まってしまうことが多い。
1.顧客データベースを作っている。
2.10年以上取引がある得意先が少なくない。
3.同じ顧客から同じクレームを受けたことはない。
4.お客様からの自社製商品に関する生の声を聞いている。
5.もっとも利益率の高い(低い)得意先はわかっている。
6.顧客に対するアンケートは定期的に行っている。
7.主要顧客の当社商製品に対する満足度は把握している。
8.主要顧客の当社商製品に対する期待度は把握している。
9.新規に取引開始する顧客は多い。
10.取引がなくなる顧客は少ない。
1.得意先別・商製品別・担当者別の売上高は把握できる。
2.客先ごとの発注内容は多様でありシステムでは充たせず、手書きで補充することがある。
3.請求書は得意先仕様が多く、手書きで請求書を作成することも多い。
4.与信限度管理を行っている。
5.販売単価が変更されたとき、迅速に販売システムのマスターに反映されている。
6.売上代金の入金遅れの金額は得意先別にその金額と原因をもれなく把握している。
7.3ヶ月以上滞留している売掛金はない。
8.得意先都合による要求により、予想外の事務処理が発生することがある。
9.事業年度の当初は返品が多い。
10.顧客ごとの採算はおおよそわかっている。
1.ここ3年以内に開発または販売開始した製品の売上高が10%以上ある。
2.もっとも利益率の高い商製品はわかっている。
3.もっとも利益率の低い商製品はわかっている(一定金額以上)。
4.商製品を大量に仕入れ(作り)すぎて、不良在庫を発生させることがよくある。
5.売れ筋の商製品が足りなくて、販売機会を逸してしまうことがよくある。
6.在庫は受払記録をつけている。
7.毎決算期には棚卸を行い、棚卸差額を把握し、原因分析をしている。
8.滞留在庫、過剰在庫も部門別、商製品別に把握している。
9.販売見込みのない棚卸資産は適時に処分している。
10.多品種を生産(仕入)しているが、主力の商製品といえるものがない。
1.仕入先や外注先は安定的に資材が購入できる企業であることを一年に一度は確認している。
2.仕入先等の商品の魅力や弱点はしっかり把握している。
3.外注先等の熟練度や品質管理の程度はしっかり把握している。
4.外注先等には定期的に訪問し、技術指導などのアドバイスを行っている。
5.異常な購買単価の取引のチェックは行っている。
6.買掛金の残高がマイナスとなることはない。
7.年度初には価格交渉を行い、購買価格の引き下げに努めている。
8.購買担当者が特定の仕入先と親密な関係にならないようにしている。
9.購買単価が変更されたとき、迅速に購買システムのマスターに反映されている。
10.期中においてもより有利な購買条件を提示する仕入先があるかどうかは検討している。
1.生産管理の精度が低いため、納期を守れないことがよくある。
2.日程管理がうまくできず、無駄なパート代や残業代などの人件費がかかっている。
3.熟練の社員が少なくなり、品質も多少落ちている。
4.製造原価は削減しているが、得意先の単価引き下げ要求に追いつかない。
5.新製品の開発研究を行っている。
6.製品の歩留まりが安定しない。
7.生産管理の精度が低いため、工程への負荷が大きく上下する。
8.受注から出荷までのリードタイムが同業他社に比べ長い。
9.外注を利用しているが、外注管理がうまくいっているとはいえない。
10.同業者や地域でネットワークをつくり、技術の向上や製品の開発・改良に取り組んでいる。
1.勘定科目、補助科目は会社の実状に合って適切に設定されている。
2.入力データの承認は適切な責任者により迅速になされている。
3.原価計算は月次で行っている。
4.標準原価計算で計算された原価差異(差額)の分析は行っている。
5.製品ごとの実際原価は把握しており、月次推移も把握している。
6.毎月末には現金は現金出納帳と、預金は預金通帳と照合し、残高を確認している。
7.請求もれ、二重請求をしばしば起こしている。
8.販売部門の販売データと経理部門の売上データが整合しないことがある。
9.部門別計算をしている場合、本社費の配賦は適正になされていると思う。
10.各部門からあがってくる帳票を手修正しながら決算を行っている。
1.会社の情報システムは現在の業務内容と業務量にマッチしている。
2.社内LANは敷設済みである。
3.現在のシステムは融通性がなく、見たいデータを見たいときに見れない。
4.従業員が各自PCで必要なデータを作成していることが多い。
5.システムのレスポンスが悪く、お客様に迷惑をかけている。
6.一度入力したデータでも、部門が違えば再度入力が必要となることがある。
7.システム間の連携がなく、再入力が必要となっている。
8.過去に作ったデータ(提案書、設計書など)も蓄積し、役立たせている。
9.システムの使い勝手が悪く、業務に必要な機能でも使われていないことがある。
10.グループウエアのソフトを導入して、社内の情報共有を図っている。
なお、このチェックリストでチェックを行ってみて何らかのアドバイスが欲しいという会社様がいらっしゃいましたら、メールでご連絡を御願いいたします。
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診断料金は1万円(税別)でコメントとアドバイスをご提供させていただきます。
ただし、このチェックリストだけの情報で診断いたしますので、一般的なヒントとなりうる程度の情報のご提供にとどまることをご了承願います。
さらに、個別のアドバイス等をご要望される場合は「診断・調査サービス」のページをご覧いただけますよう御願いいたします。