CVP分析の精度を決めるのはコストの変動費と固定費の分解です。この分解は簡単な費目もありますが、準固定費や準変動費といわれる費目もあり、この固変分解には十分に留意して行う必要があります。
原価を固定費と変動費とに分類する方法には費目別精査法や最小2乗法等があります。
原価を固定費と変動費とに分類する方法には費目別精査法や最小2乗法等があります。
(1)費目別精査法
費目別精査法とは、過去の自社の原価発生態様から判断して費目ごとに固定費あるいは変動費と判断する方法です。
主観的な判断に頼る方法ですので、厳密な信頼性には欠ける方法です。
(2)最小2乗法
統計学の回帰分析を利用して固定費と変動費とを区分する方法です。統計学といいましても実務ではExcelのグラフ(散布図)から「近似曲線」を求める方法で固定費と変動費率を求めてしまいます。